はぁ・・はぁ・・・はぁ・・・

真っ直ぐに伸びる真っ暗な廊下を
全力疾走。
足の感覚はもう無くなっていた。
特に、膝から下は自分のじゃないみたいだった。
私はお人形を追いかけていて
それはなかなか捕まってくれない。

「お人形さん、どこへ行くの？」

真っ赤な下地に黄色の花びらをつけた
立派な振袖を着たお人形さん。
背丈が低いくせにけに走るのは速くて追いつけない。

「お人形さん、一人にしないで？」

私は呟いた。
彼女は振り向いてくれない。
聞こえているのかも、定かではなくて。
不安になって、その足をもっともっと
速く動かそうとする。

「お人形さん―――・・・・・」


　　　　　　　　　　　　　fin...

えっと、今日の夢でした。
最後に何か叫ぼうとして、目が覚めました。
・・・・怖いよう・・・！

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